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大晦日のデパ地下って最高っすよね。店内も繭玉や紅白の短冊とかで飾り付けされててキレイだし、売ってる商品もお正月食品ってことで、数の子やら蒲鉾、栗きんとんや昆布巻きとか、普段なら
「僕たちも一応商品っす…」
「お弁当の空いたスペースにいかがっすか〜」
的な果てしなく脇役のくせに、年末になると
「僕ら主役っす!カマボコなのに2,000円とかします!」
「僕たちがいないと紅白みてもツマラナイですよ!」
的にどどーんと主役の座を射止めている。

さらに売り場をにぎやかにしているのは、「年越し蕎麦」やそれにのっける「海老天ぷら」や「お餅」。これがスーパーなんかだと堂々と「緑のたぬき」「サトウの切り餅」なんかが売ってたりするんだけど、そこはやはりデパ地下。蕎麦も生麺で2食入り800円とか海老天ぷらが1尾350円とかそれなりのお値段がしちゃう。はるかに富士そばの方が安いよね。

と、そんな感じで大晦日のデパ地下はとても楽しいんだけど、やはり最大の楽しみは
「大晦日だから持ってけこのやろー大幅値引きセール」
ですよね。お魚やお肉が半額になったりしてて。もちろん普段から閉店間際には半値になってたりするんだけど、やっぱ大晦日だから普段には安くならないものも安くなるし。中には逆にそうならないものもあるけど。

つまりお店によって値引きする商品や値引き率、値引きを始める時間が違うので、それらを全て頭にインプットしておいて、超満員の大晦日のデパ地下を駆け巡るってわけです。

オレが毎年「大晦日デパ地下レース」を開催してるのは、池袋。西武と東武がメイン。ISP(インターネットサービスプロバイダではなく、池袋ショッピングパーク)は、元から安いし、値引きも地味なので通り過ぎるだけです。

西武の南側の地下のスーパー「ザ・ガーデン」は、精肉が狙い目。とにかく肉は全部半額。ただしかなりの競争率。通勤電車にはもう10年以上乗ったこと無いけど、多分そんな感じの山手線のラッシュ状態。「押さないでよ!」「痛いわよ!」とか叫ぶオバちゃんたちを無視する勇気が必要。

どれにしようかな、こっちかな〜、とか選ぶ余裕は無し。とりあえず目についた、というか目の前にある肉を片っ端からカゴに放り込む。去年の大晦日にゲットした肉は、「すき焼き用牛肉」「焼豚用豚肉」(タコ糸が巻いてあるヤツね)「焼肉用カルビ」「雑煮用トリもも肉」「豚ばら薄切り肉」などなど…。

さらに野菜売り場に移動。日持ちしない野菜が半額。優先順位が低いので肉の後ってわけです。導線に思いっきり逆らってますので、激混みの店内を移動するのはかなりの覚悟が入ります。ま、山手線ラッシュ状態なので、あきらめて一回お惣菜コーナーまで移動してレジあたりからまた青果コーナーに戻りましたけど。

大好きなトマトを大量に買おうとしたら既に売り切れ…。がっくり。というよりトマト以外の半額になった野菜はほぼ売り切れ状態。仕方なく唯一残ってた「三つ葉」だけゲット。

後はレジに並ぶわけなんだけど、これがトンデモナイ行列。推定30分待ち。が、ここで時間を食うわけにはいかない、オレにはまだ行くところがあるんだーってことで、実はあまり知られてないっぽい一番奥の「セルフレジ」の方に並ぶ。並んでる人はたった2人。

他のレジは袋詰めまでしてくれるんだけど、ここのレジは自分で袋詰めしなくちゃいけない。それが面倒なのか、ここのセルフレジはいつも空いているのです。しかもこっそりと縦にレジが2つ並んでるので、他の列の倍のスピードなんですよ、エッヘン!

ってな感じで、
「あ〜あ、やんなっちゃったアタシ」
というオバサマ方を尻目に、
「ふふん!オレはもうレジ終わっちゃったもんね!違う売り場に移動して、お刺身ゲットしちゃうんだもんね!」
と鼻息荒く、西武北側のお魚売り場に移動。

さっそく半額商品を下調べ。が、なんと大晦日ってことで強気なのか閉店間際にも関わらず定価もしくは20%オフしかない!しかも2店舗ある魚屋のどっちも。通常この時間はどちらの魚屋も半額になってるはずなのに…。

「あのさー正月だから、イクラとか寿司とか半額にしなくても売れるよねー?」
「あーそうだなー。この日は半額にすんのは無しってことでいいよね?」
「でもさー、全然安くしないとアレだから、干物とか切り身とかシジミくらいはいいんじゃね?」
「そーそー、その辺のヤツで適当にお茶濁しとくか!わっはっは!」
ううう、恐るべし談合。

なので仕方なく半額セールのメインコンテンツである「寿司」「お刺身」をあきらめて 、身欠きにしんとか、ブリの切り身とか、アサリとか「特に買っても心がウキウキしない商品」をゲット。店内を一周してから再度寿司・お刺身売り場に戻ったけど、まだ
「オレたち、高いっすよ」
と、てんこ盛りで売れ残ってるお寿司さんたち…。閉店まで時間はわずか。

う〜ん、こんなことなら池袋ではなく新宿の小田急の方が良かったかな、あっちは寿司のグレードも高いし、ガリもビニールに入ったショボイのじゃなくてちゃんとデカイのが入ってるし、きっちり半額にするしなあ、でもお肉は池袋西武(ザ・ガーデン)なんだよな〜、この隙に東武に移動するか、う〜んどうしよう、とか考えてると、店員が何やらシールを持ってお寿司売り場に。キター!

その店員の動きをキャッチしたライバルたちが一斉に寿司売り場に大移動。30人?いや50人?いやもっといるな。これらのライバル達(ほぼオバサマね)にオレは勝つことができるのか?勝って寿司をゲットできるのか?

一瞬にして山手線ラッシュ状態になった寿司売り場。ペタリペタリとちらし寿司のパックにシールを貼って行く店員。ふふふ、まずはちらし寿司ね。でもわずか3〜4人のオバサマが手にしたのみで、誰もちらし寿司に手を伸ばそうとしない。やはりライバルたちの狙いはにぎりだ、にぎり寿司なのだ。そしていよいよ全てのちらし寿司に半額シールを貼り終えた店員が、にぎりのコーナーへ。そのとき寿司コーナーはしーんと一瞬静まり返った…。

誰かがゴクリ、と喉を鳴らす。そんなわずかな音が響き渡るほど店内は静寂に包まれている。

とうとうこの時が来たのだ!
1,000円のそこそこの寿司が500円!
3,000円の結構すげーなー的な寿司が1,500円!
そしてお正月限定のウニやら大トロやらイクラがてんこ盛りの1万円寿司が5,000円に〜〜〜!

気のせいかライバルたちの顔が紅潮し、息も荒くなっているハアハアハア。オレもカゴを持つ手に力が入る。すでに脇役くんたちで重くてたまらんのだけど。

そしてとうとう店員が「にぎり寿司」にシールを貼るのかと思いきや、なんとスルー!

一斉にライバルたちの頭の上には「?」のマーク。オレもね。なぜ?なぜ半額にしない!いつもなら「半額ですよ!持って行ってね〜」とヘコヘコと媚びるではないか!っつーか、昨日も半額だったじゃん!(実は前日も半額の寿司を買ってます…)

ふと時計を見ると8時20分。ちなみに大晦日の閉店時間は8時。とっくに過ぎている。

ふふ〜ん、なるほど。今日は長期戦ってわけか?だったらわかったよ!何時間でも居てやるよ!絶対定価じゃ買わんもんね!ふーんだ!と、一旦撤収。でも一応ちらし寿司だけ抑えておこう、ってことでカゴに入れる。なんかちょっぴり負けた気分だけど。

にぎり寿司コーナーの様子が一目で見えるスペースに移動。これまでの激戦を振り返りつつ新たな戦いに向け、しばし体を休めるために壁に背をあずける…。ゴルゴなら葉巻に火をつけるところだ。

5分…。10分…。そして15分たった。

敵(店員)はまだ動かない。

ライバルたちは、というとオバサマたちも手ぶらで帰るわけにはいかないらしく、にぎり寿司コーナーを一歩も動かない。いや、違う。よく見るとさっきより事態は切羽詰まっているようだ。なんと全員がすでににぎり寿司をキープしている。いや、生ものだからキープまではいっていない。わずかに人差し指で触れているのだ。

どどーんと大量に売れ残っているにぎり寿司(しかも正月用でちょっと豪華)。

その全てのにぎり寿司に、オバサマたちが人差し指でタッチしている…。中には強者もいて、1万円の寿司を3つ重ねてその一番上の寿司にタッチどころかがっつり抱きかかえている。

「この寿司はアタシのものよ。でも半額にならなきゃ買わないわよ!」

というオーラが出まくりである。10人家族でも食いきれないほどの寿司を買ってどうするんだろう?

ふと時計を見るとすでに8時50分!なんと閉店時間を一時間近く過ぎている。店内はかなりアブナい雰囲気になってきている。そりゃそうだ、ここにいる全員が「なんで値引きしないのよ!」とイライラしているのだから。さすがのオレもなんかこれって異常なないだろうか、と思い始めたころ、一人のオバサマが行動に出た。偶然通りがかった店員を呼び止め、

「ちょっとアンタ!さっさと値引きしなさいよ!いつまで待たせんのよ!」

おお!すげー!さすがにそこまではオレはできんよ…。と思いつつも心の中では拍手してました、オレ。

その騒ぎを聞きつけたちょっと偉い感じの店員がやってきて、それぞれの魚屋の人たちと何やらゴニョゴニョと協議。そしてその結果をオバサマに報告。

「今日は半額しないそうです…」

なにー!と一斉に帰り始めるオバサマたち。中にはにぎり寿司から唯一半額になってるちらし寿司にシフトする方々も。

一瞬にして無人の寿司売り場。そして驚くほど大量に売れ残ったにぎり寿司。どうするんでしょう?初売りの2日まで日持ちしませんよね?これはあれですか、あのー「大晦日は売れ残ったら店員さんたちで食べちゃいましょう、ちょっとしたお年玉で」とかいうことなんでしょうか?

で、実はこれって随分長い前フリなんですけど、タイトルの「ゆで卵の殻がむけない」って話です。

焼豚用のお肉を買っちゃったので、正月にTV見ながら「煮豚チャーシュー」を作ったんです。で、その煮汁で「半熟味付け卵」を作ろうかなと思って、とりあえずゆで卵を作ったんですよ。しかし、全然殻がうまくむけないんです。凸凹になっちゃうどころか、白身がパックリ割れちゃったり。

オレの手順は
「水から茹でる」
「塩を少し入れる」
「黄身をセンターにもってくるため、たまに箸でクルクルする」
「沸騰したら火を止めて3分30秒(半熟にするので)」
「すぐに冷水につけて冷ます、と同時に少しヒビを入れておく」
という感じですが、まったくうまくむけません。

どーすればいいのでしょうか?

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